No.198 MSTのエレベーター閉じ込め対策
2015年9月15日
9月12日の5時49分ごろ、東京湾を震源とする地震があり、調布市で震度5弱を観測した他、武蔵小杉でも震度4を観測しました。都内数か所でエレベーターの閉じ込めが発生したようです。
MSTでは全エレベーターが安全に自動停止し、6時45分にエレベーター会社の職員が到着し、8時には一部の、8時27分にはすべてのエレベーターが復旧しました。
防災センターはMST地震マニュアルに従い、適切な情報を全館、全戸放送し、ツイッターでも情報発信しました。
震度4程度であればエレベーターの安全性能は十分保たれますが、震度5強や6以上の地震に襲われた際に、閉じ込めが発生する危険性がないとは言えません。
かつて東日本大震災では、210台のエレベーターで閉じ込めが発生し、救出まで最大9時間以上を要したと報告されています。
また中央防災会議、首都直下型地震対策専門調査会の報告では、今後30年間に70%の確率で首都直下のM7クラスの地震が発生し、30000台のエレベーターが閉じ込めにつながる停止を起こし、最大で17000人が閉じ込められ、救出に少なくとも12時間以上を要すると推測されています。
今回、MSTではエレベーターの美観や普段の利便性を損なうことなく、非常用トイレ袋をエレベーター壁の汚れ防止板の中に収納することとしました。
これで万が一、エレベーター内に長時間閉じ込められたとしても最低限のトイレは確保でき、安心感が増しました。
MSTでは今後も現状にマッチした防災対策を打ち出してゆきます。