No.150 向春・・・・・まだ来ぬ大切な人
2015年2月27日
寒さは依然厳しいながら、日中の日差しに少しづつ暖かさが増し、春が近づいていることを実感する今日この頃です。
グランツリーも開業当初の賑わいほどではないにしろ、週末は安定した客足を掴んでいます。
実は今回のブログには他の話題を取り上げようと書き始めていたのですが、急遽、テーマを以下のようにしました。
つい先日、叔母が天に召されました。
94歳の大往生とはいえ、私にはとても心残りのことがありました。
叔母は、一度、私の自宅つまりMSTに行ってみたい、と言っていました。
屋上からの光景は、昼も夜も素晴らしいよ、と私が時々言っていたのを覚えていたのです。
何分にも足腰や体調がすぐれないため、なかなかそのチャンスがなく、月日が経過してしまいました。
叔母と言っても私のではなく家内の叔母でして、子を授からなかったこともあり私を息子のように大切にしてくれた・・・
娘がニューヨークで生まれた時、現地に来てくれて、記念に私に腕時計を買っていただき、それ以来26年間、それは私の左腕にあります。
グランツリーが開業したので、これを機に叔母を招こうと思い、部屋も片付け、主役の体調を見計らってさあ、いつ呼ぼうか・・・と思っていたのに。
美味しいレストランやおしゃれなカフェで何度もご馳走してくれた「おばちゃん」、
ささやかな恩返しもできないまま、武蔵小杉の素敵なところに連れていってあげられないまま、
また、MST屋上からの昼夜の絶景を見せることなく、見送ることになってしまったことは
私の心にぽっかり穴をあけています。
すると
「元気出しなさいよ、さあ、美味いものを食べに行きましょう！」
との天の声、
私は、とっておきの地元コーヒーを飲みに、叔母の写真を抱え、出掛けました。
一緒に飲もうね・・・
END
