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ミッドスカイコラム

No.124 ミッドスカイタワーの中枢に潜入(非常用発電機編 I)

2014年12月2日

ミッドスカイタワーには、軽油で稼働する非常用発電機が設置されています。

2011年3月11日の東日本大地震の際も発災直後から動き始めて非常用エレベーターなどの主要設備の電源となりました。

その際浮かび上がった課題は、いかにして燃料を効率的に補充するのかということでした。

そこで、11月22日(土)に非常用発電機への非常時燃料給油演習を行いました。
3.11の停電で難儀したことは、ミッドスカイタワー住民としては忘れられないことしたが、今回の目的は、災害時の停電時にタンクローリーよる、非常用発電機への給油が可能かどうかを検証することです。

まず、非常用エレベータが使用不能な場合や、B2F駐車場にタンクローリーが入り込めない場合の給油方法の演習を行いました。
具体的な方法は、タンクローリーをマンション近くの車寄せに駐車し、ホースで地下三階のドラム缶に給油するという手順です。
まず、屋外に臨時駐車します。

20141122給油訓練01-1
屋外から給油ホースを誘導します。
20141122給油訓練07-19結合
誘導したホースからドラム缶に注入します。
20141122給油訓練10
さてここまでは順調でしたが、ここから大変でした。
発電機室のタンクまでドラム缶を運ばなければならいのですが、200Lの軽油が入るとドラム缶は重くなり、ドラム缶キャリーで搬送するときに小さな段差でも乗り越えるのに結構な力がいりました。
さらに発電機室入口の段差は高低差が約20cmの金属製スロープがありますが、押し上げるには大人2人の力が必要でした。

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最後は、発電機燃料タンクに移し替える作業です。
20141122給油訓練27-1
このように、多少大変なところはあったのですが、おおむね想定通りで給油ができ、発電機の給油タンクのところまで軽油を運ぶことができました。
この後は、地下2階の駐車場から給油ができる場合の給油タンクへの給油演習を行いました。その模様は次回ご紹介します。